英語で会話をする際に困るのが、言葉がぱっと出てこないとき、あるいは相手の言葉に対して何と返していいかわからないときの「沈黙」ではないでしょうか。
日本語で話しているときにも当然こういうことはありますが、慣れない英会話では色々考えながら言葉を発するため、余計にこの沈黙が長くなりがちです。
そんなとき、日本語の会話では
「えーっと…」
「あの…」
「何だっけ…」
など、間を持たせる言葉を無意識のうちに発している人がほとんどだと思います。
こうしたつなぎ言葉のことを「フィラー」と言いますが、このフィラー、英語になると途端に出てこなくなる人がとても多いのです。
そうなるとどうなるか。
相手が話しかけてくれているのに、こちらは「……。」
普段の会話で想像するとわかると思いますが、大変気まずいですね。
言葉がすぐに出ないのは誰にでもあること。
ただ、「答える気がありますよ」「考え中ですよ」という意思表示をしっかりして、相手を安心させてあげましょう。
ここでは、英会話における沈黙を少しでもなくし、コミュニケーションを円滑にするため、英語のフィラーの使用をおすすめします!日本語と同じでフレーズは沢山ありますが、最初は基本的なもので十分でしょう。
- Umm…
- Well…
- Let’s see…/Let me see…
いずれも、「えっと…」「そうですねぇ…」といった意味合いで使えます。
教科書その他でよく目にするフレーズなので、「えっ、それだけ!?」と思われるかもしれません。
しかし、繰り返しになりますが、「それだけ」の出ない日本人が本当に多いのです。
かくいう私もそのひとりでした。
一時期留学していたり、日本でもオンライン英会話を受講したり、英語を話す機会はちょくちょくあったのですが、相槌やつなぎ言葉がとにかく苦手。
気が付くと黙ってしまい、ふと顔を上げて相手を見ると、私以上に困った顔でこちらを見つめている…ということが日常茶飯事でした。
それもそのはず、ネイティブスピーカーにとって「沈黙」は、私達日本人が感じるよりもずっと気まずいものだそうです。
それをどこかで聞いてから、私は、「流暢な会話はできなくても、フィラーは入れていこう!」と意識するようになりました。
そうすると不思議なことに、こちらの返答が遅いのはいつもと変わらないのに、相手がにこやかに待ってくれるようになったのです。
例えば、
先生:Do you have any questions?
私:……
先生:Are you OK…?
という具合だったのが、
先生:Do you have any questions?
私:Well… Let’s see… Yes, I have one. What’s the difference between A and B?
先生:OK, I’ll tell you—
という風に、「考え中」の時間は同じでも、つなぎ言葉を入れることで、気まずくならずに会話を続けることができるようになりました。
このフィラー、日本語と同じで使いすぎは良くありませんが(「えー…」「まぁ…」が多い人にイラッとしたりしますよね)、うまく使えばワンランク上の印象を与えることができます。
すぐに文章が口から出なくても、「沈黙」の怖さが消えることで、英会話に対する抵抗はかなり軽減されますよ
ぜひ取り入れてみてください。
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